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由紀日記

滋賀の旅


2012年5月滋賀のたび  彦根城
彦根の町で花しょうぶ通りにある古い古い民家の旅館『鳥羽や旅館』に1泊してゆっくりと散策する。¥100円の彦根城周遊バスに乗り、お堀巡り屋形船に揺られ、天守閣から町を見下ろし、幻宮園という静かな庭園を散策する。そして夢京橋キャッスルロードと4番町スクエアの大正ロマン漂う町並みで観光スポットを楽しみながら2日間が過ぎてしまった
秋のもみじの時期にも いいだろうねえ!!新緑の色を眺めながらまた来てみたいところでした




2012年滋賀のたび佐川美術館 
今迄佐川美術館を素どうりしていたが、今回中に入ってみてすばらしさに感動!!
水面に浮かぶ様に佇む切妻屋根の展示館は『平和の祈り」をテーマにした平山郁夫館、『ブロンズの詩』と名づけられた彫刻の佐藤忠良館
『守破離』をコンセプトにした陶器茶碗の楽吉左衛門館..何処で座ってもしっとりと落ち着いた雰囲気と上品さに大満足。館内のコーヒーショップも水面を眺めながらの味は最高だった


2012年滋賀のたび   三井寺                                           
長等山に天台寺門宗の総本山園城寺「三井寺」がある。
重要文化財の仁王門をくぐり、釈迦堂や金堂を拝んで、かの有名な「三井の晩鐘」をお布施300円で一突き「ゴ〜ン〜・・・・・」
この音色が・・・・・・・・
大晦日、大勢の善男善女で賑わった除夜の鐘。一般には近江八景の「三井の晩鐘」として知られるこの梵鐘は、「天下の三銘鐘」の一つ。姿の立派な宇治平等院の鐘、由緒の正しい高雄神護寺と、音色の美しさで選ばれた三井寺。つまり、三井の晩鐘は、日本一の響きであると認められているのです。

耳を澄ますと、この銘鐘、ドレミの「ラ」の音の、四分の一ほど低い音で鳴り響いています。西洋の音楽がド(C)の音を基準音とするのに対して、東洋ではラ(A)が基本になります。永い梵鐘づくりの経験を経て、鐘の形や大きさ、厚さ、銅の配合といったものから、美しいラの音が出るように完成させたのかもしれません。
三井寺の門たたかばやけふの月(芭蕉)
悲しい民話もあるがこの音がねえ・・・・・・・と複雑な思いを抱きつつ聴きました
微妙寺のご開帳の最後の日に遭遇して、11面観音菩薩に出会えたのもラッキーでした。



  2012年滋賀のたび    幻住庵 と  浮御堂                              おくの細道の旅の翌年1690年4月から7月まで芭蕉がすごしたという。
せせらぎの道を登ると陶板句碑が立っている。聴いたことのある句もありうれしい。「山路来てなにやらゆかし菫草」「梅が香にのっと日の出る山路かな」
芭蕉が炊事に使ったという「とくとくの清水」はボウフラの湧いていそうな水溜りだったが、 
 芭蕉が「わが宿は蚊の小さきを馳走かな」と詠んだと言う句碑が立っていた

帰りには琵琶湖といえば浮御堂と頭に浮かぶ。もう何十年もご無沙汰していたっけ・・・・・・。湖岸に架かった橋を渡り、佇むと、大橋がこんなにも近かったのか・・・と空白の期間が嘘のように年月を手繰り寄せてくれる


  2012年滋賀のたび        比叡山
 最澄がこの山を開いて1200年伝統と歴史がユネスコ世界遺産に登録されている途中夢見が丘パーキングからの眺望は琵琶湖も大津の町も霞の中だった。
しかし山頂の「ガーデンミュージアム比叡」に着くと可愛い花と有名な画家たちの陶板名画が歓声を上げるほどの出迎えをしてくれた。。自然の花にいっそうモネ、ゴッホ、ルノワールの絵が目を楽しませてくれる。「カフェ・ド・パリ」のテラスでランチを食べ,奥には足湯もあったが、石楠花の花が咲き誇る『こもれびの庭」を散策してドライブウエイを少し走ると、5月も半ばだというのに桜が満開だった。東塔〜根本中堂〜西塔そして横川中堂をたどる人気のない静寂の山歩きをする。帰り道、きつつきらしき鳥が『コンコンコ〜ン〜・・コンコンコ〜ン〜・・・コンコンコ〜ン〜」
初めて聞いたこだまのようなきれいな音に感動!!思わずリュックからオカリナを出して応答してみた・・・・不思議な世界を通り抜けた思いを体験し、後から思い出すとあの世に行ってきたのでは???????